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ティーンエイジャーへ贈るファーストジュエリー01

ティーンエイジャーへ贈るファーストジュエリー01

こんにちは。
KELENです。

 

みなさんは「ファーストジュエリー」という言葉はご存知ですか?

ファーストジュエリーとは、生まれて初めて自分専用に贈られた(買った)ジュエリーの事をそう呼んでいます。文献によっては赤ちゃんの誕生をお祝いして贈るベビーリングをファーストジュエリーと呼んでいますが、私は誕生のお祝いに贈るベビーリングでなく、年頃になって初めて身につけるジュエリーをファーストジュエリーと呼んでいます。

 

女の子がファーストジュエリーを身につけるのはいつ頃でしょうか?

恐らく、10代後半位に身につけた方が多いのではないでしょうか?

 

私自身も高校入学のお祝いに両親からもらったジュエリーがファーストジュエリーでした。

蝶のモチーフのブローチで、18金製でした。宝石付きだと大人びてしまうからと言う理由で石のないシンプルなものを選んだそうです。

羽の模様は透かし彫りで表現されていてとても繊細な細工のものです。

そのブローチはとても想い出深くて、今でも愛用している私の宝物です。

 

今日ご紹介するのは、

お嬢様の高校入学のお祝いとお誕生日のお祝いを兼ねたファーストジュエリーのご依頼です。

 

オーダーメイドなどの一点物のジュエリーをお作りする時は、ご依頼者様とセッションを通して、色、素材、などのご希望はもちろん贈られる方との想い出や願いなどデザインのイメージにつながるエピソードを聞かせて頂きます。

今回のご依頼者様はファーストジュエリーを身につけるお嬢様のお母様で、セッションの中でとても大切に育てられていることが伺えました。そして、一番印象的だったのはお母様がお嬢様の夢の実現を信じ、お嬢様が夢に向かって飛び立つ事をとても楽しみにしている事でした。母の愛情の温かさと、大きさと同時にやがて自分のもとから飛び立ってしまう寂しさも少し感じました。

 

お母様とのセッションで得たエピソードから、

このファーストジュエリーのテーマは「愛情と旅立ち」としました。

身につける女の子は15歳。

誕生月は2月です。

誕生石も取り入れたいとのお話でしたので、

2月の誕生石、アメシストもデザインの中に取り入れます。

 

15歳の女の子に似合うデザインは

大人びていてもいけないし、

かといって可愛らしさを意識しすぎても、これから先ずっと付けられるジュエリーにはなりません。

相反する二つの条件を両立するにはシンプルさが必要です。

 

手を動かしながら世界観を作り込んでいきます。

 

15歳の女の子に似合うデザインは

ジュエリーの定番モチーフで可愛らしさと愛をいめーじさせる「ハート」しかないと思いました。

 

定番であるが故、ハートのジュエリーは世界中にゴマンとあります。

私の作るハートは世界にたった一人のお母様からお嬢様へ贈る愛情。

それなりの意味を込めてデザインを詰めていきます。

 

手を動かすと頭の中は世界観を作り込むのに集中しています。

旅立ちを少し寂しく感じながらも楽しみにしているお母様。

お嬢様が夢に向かって旅立つ姿は、

風にのって舞う花びら?

いえいえ、花びらよりもっともっと流れの感じる形。

それは、

流れを感じるもの。

くるくるっとした形。

こんな感じかな?

そうそう、こんな感じ。

これをハートにするとどうかな??

おお!いいんじゃないの?

 

このクルクル感をジュエリーにして、

石はアメシストとダイヤかな。

石はどこに入れようか??

流れに沿ってグラデーションさせようかな?

うん、いい感じかな。

 

アメシストとダイヤモンドのグラデーションが大人でも使える色合いになってるので、ハートのモチーフといいバランスですね。

 

ご依頼主のお母様もとっても気に入ってくださいました。

これで制作に入ります。

 

次回は原型作りの様子をお知らせしますね。

 

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この記事は以前https://kelen.co.jp/blogに書きましたが、こちらのサイトにコンテンツをまとめるために引っ越しました。そのため執筆日時は最初に書いた日になっています。
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