ふたつぶが断然カワイイ！偶然くっついてしまう双子真珠のベビーサイズ“ご縁珠ごえんだま”にひとめぼれした話

みなさんは「一目惚れ」ってしたことはありますか？

私は考えすぎる性格なので一目惚れをしたことは無かったのですが、少し前に人生ではじめて経験してしまいました。

ひとめぼれした相手はアコヤ貝の双子真珠です。

今日はその理由と、なぜ双子真珠専用のジュエリーを作ろうと思ったのかについて熱く語らせていただきますので、ちょっとお付き合い下さい

一瞬で。

それは、真珠の買い付けのために、長年お付き合いのある方が出展しているジュエリー業界の大型展示会へ行った時のこと。ブースへ顔を出すと、

「そうそう。眞栄田さんに見せようとおもってたのよ」

と言って見せられたのがケースにぎっしり入ったベビーサイズのアコヤ真珠でした。

かわいいベビーアコヤ真珠が沢山！

けれどケースに入っていると、これの何が「見せたいものがある」と言った理由ななのか解らずにいました。

そんなポカンとした顔を察したのか、ケースをあけておもむろに真珠をトレーへ出してくれました。

コロコロと転がりだす姿は、いつもの見慣れたひとつぶ真珠ではなく、ピッタリとふたつぶの真珠が離れずいっしょにコロンコロンとリズム良く躍り出てきました。

えっ、なんですかこのカワイイ真珠は！？

一瞬で心奪われました。

これを一目惚れっていうのですね。

 双子真珠はなぜ出来る？

伝えられた双子真珠のストーリー

真珠の養殖では、一つのアコヤ貝に複数個の核と呼ばれる真珠の芯の様なものをいれて育てます。

例えば２つの核を入れたら２つの真珠ができます。

しかし、中には海の中で育てている間に何かの拍子にくっついてしまう真珠があり、それが双子真珠として誕生するのです。

「できればくっつかずに一粒づつ育ってくれたら良いのだけれど、生き物が創るものだからそんな都合よくいかないよね」
「逆に、沢山作ろうと思っても意図的にくっつける事ができないから、双子真珠はご縁が作るものなんだ。」

 その話を聞いて双子真珠の縁にまつわるストーリーをそのままジュエリーにしたいと思いました。

双子真珠誕生物語をジュエリーデザインに

 くっつかない様にとか、意図的にくっつけようとか人間の意思でコントロールできない双子真珠の誕生。

ご縁がつながった時だけ生まれてくる数少ない真珠。

このストーリーを聞いてデザインのテーマは「結ぶ」にしました。

シンプルなデザイン

デコラティブなデザイン

結ぶをテーマにさまざまなデザインを考えましたが、初めての双子真珠のジュエリーなので、可愛さを生かしたシンプルなデザインにしました。
キュッと蝶結びにしたリボンがモチーフです。

リボンの中心に双子真珠をちょこんとセットしました。

リボンモチーフはデザイン次第では甘くなりすぎるので、大人が日常的に楽しめる様、シンプルかつエレガントになる様気をつけました。

こうして大人かわいい双子真珠ジュエリーの出来上がりです。

一目惚れした日から、その勢いでデザインから制作まで一気に作りました。完成したリングを近しい人にお披露目してみた感想はなかなか好評で、双子真珠シリーズのファーストモデルとしては成功かなとほっとしました。

最初はだれでも身につけやすいリングをつくりましたが、これからイヤリングとピアス、それにネックレスも作っていく予定です。

 そして、特別な存在だから特別な名前をつけました

偶然が重なり合って、ご縁があって、一つになった双子真珠。

ご縁が繋がった真珠。

ご縁珠。

このジュエリーに「ご縁珠/ごえんだま/GOENDAMA」と名づけました。

どうぞご縁珠をよろしくお願いいたします