作品と向き合う時になくてはならない3つの大切なもの
私が作品と向き合う時にとっても大切にしていることが3つあります。 それは、 「静寂」と「身につけるアート」と「自由な創造の場」 この3つは自然にとっての水や空気や太陽のようになくてはならないものなのです 1.静寂の中で生まれるジュエリー 静寂に包まれたアトリエで、金属を打つ音だけが響く—— そのリズムに耳を澄ませながら、私はジュエリーを形にしていく けれど、「静寂」とは単なる無音ではない それは、余計な雑音をそぎ落とし、本当に大切なものに向き合うための時間 深く思考し、素材と対話し、手の感覚が研ぎ澄まされることで、
創造の核心にたどり着く ——それが、私のジュエリーが生まれる瞬間。 静寂がもたらす「創造の時間」 ジュエリーの制作とは、単に技術の積み重ねではありません そこには研ぎ澄まされた敏感な感覚と深い思考が不可欠です 創作の源となる「自然」には、風の音や温度、香り——そんな自然のリズムも含まれます 目に見えないそれらをキャッチして作品の形にしてゆくには、静寂の中にいる必要があるのです 余計な存在を排除して自然との対話に集中するために、スマホやPCとは離れ、自分の足で歩きながら子供の頃のように飽きるまで自然の中に身を置く。 そうする事で自然が放つ細やかなメッセージを受け取ることが出来ます。 こうして受け取ったメッセージは静寂のアトリエで誕生の時を待ちます。 BGMも会話もないアトリエで聞こえてくるのは、金属を打つ音、やすりの擦れる音、炎の揺れる音——それだけ。 その一つひとつの音が、私にとってのリズムとなり、素材との対話を深め、ジュエリーの形へと導いていく。 この空間でこそ自分の内側との対話が思う存分できます 余計な情報やノイズから解放されたとき心はより自由に、より深く、創造の世界へと入り込んでいくのです。 2. 身につけるアート 私が作るジュエリーは、単なる装身具ではありませんそれは、静寂の中で生まれた思考と感覚が宿る、「身につけるアート」 ジュエリーは、身につけることで初めて完成するもの。 静寂の中で形づくられたものが、身につける人と共鳴し、新たな表情を生み出す——まるで、身につける人とジュエリーが対話しているかのように。 「唯一無二の形」 ジュエリー制作の工程では、図面だけでは測れない感覚がありますどの角度から光が当たるのか、どの曲線が一番美しいのか——それは、実際に手を動かしながら見極めるしかありません...
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